e-mail: info@wildandnative.com

Blog

一緒に推理してみましょう。一つの足跡から分かること

 

これはイノシシと思われる足跡です。

形を覚えれば、先ずそれが何の動物か判断が出来ます。

でも、もっと面白いのは、この先なんです。

写真を撮った時、地面は凄く硬くて、こんなくっきりとした足跡は、とうていつかないはず。

そうなると先ず、雨でぬかるんだ時についた足跡だと予想できます。

天気の記録を調べると、おととい が雨。

「じゃあイノシシは、一昨日ここに居たのか。」

と、目の前の足跡に、「生命」が少し宿ってくる感じがしてきます。

更によく見ると、この写真では分かり難いですが、足跡の内部には、雨が落ちた痕はありません。

すると、イノシシがここを通った時には、雨は止んでいた?

という仮説が立てられます。

お天気記録を見ると、雨が止んだのは、夜の11時くらい。

付近のイノシシは夜行性が一般的なので、夜11時から、夜明けまでの間にここを通った事になります。

こうやって一つの事がまた分かると、足跡から発せられるイノシシの「雰囲気」みたいなものがまた、はっきりとしてきます。

先生はその「雰囲気」を、「残留意思」と呼びます。

「雨上がりの深夜のこの森の中を、向こうへ歩いていったのかあ。」

イノシシの目線の高さになって、その方角を見ます。

深夜の湿った森を、肌感覚で想像します。

その時の香りや、体感温度なども、感覚にまとってみます。

その時に自分の中で感じられるイメージが、足跡を残したイノシシが感じていたものと、近ければいいなあと何故か願ってしまいます。

そうすると、もっとイノシシの事が知りたくなるんです。

「待てよ、そもそもここで何をしてたんだろう?」

「向かって来た方角と、向かっている方角の先には、それぞれ何があるんだ?」

そんなのを知りたくなる理由が、推理する面白さなのか、そのイノシシへの愛着なのか、古来の狩人のDNAが残ってるのか?

とにかくはまったら抜けられないんです。

上記で述べた以外にも、推理できることは、きっと沢山あります。

こんな行為を「トラッキング」といいます。

一緒に、森の住人達の虜になりませんか?

ページトップへ戻る↑