かなり前ですが、アフリカ、サハラ砂漠の「ブッシュマン」で知られるサン族という狩猟民族のドキュメンタリー番組を見ていました。
その番組の終わり方が、何だか忘れられない感じでした。
番組を作る側の人が、最後にこんな質問をするんです。
「毎日起きて、木の実や野草を食べて、肉は時々しか食べられない。そんな毎日は退屈ではないですか?」
すると、それを聞かれたサン族の人は、困ったような顔をして、顔を見合わせるんです。
そして、番組を作る側の人に反対に質問をするんです。 嫌味ではなく、本当に素直な心から出てきた質問だったのだと思います。
「じゃあ、あんたらは、一体どうすれば満足するんだい?」
その言葉で番組は終わって、何だか随分と不思議な余韻が残りました。
その後何年か経ち、ネイティブ・アメリカンの「ヒーリング」を学んだ際、
「ヒーリングの第一ステップは、『存在する事こそ最も重要な事』と『実感』する事」
みたいな話を聞きました。
そのサン族のテレビ番組を思い出しました。
「存在するだけでは充分ではない。」みたいな現代社会の風潮も、やっぱり素晴らしいと思います。
そこにおける、自分の「役割」みたいなものを確立する事が出来ますしね。
でも、たまには心を静かにして、「自分が今、存在している。」事に価値を置き、それをキメ細かく感じるのも気持ちがいいなあ・・と感じてます。
「存在する事こそ重要。」
そんなところから、「ネイティブ・ヒーリング」のワークショップは始まります。
そして、そこから色んな「メディスン」を取り入れていきます。
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