「ブッシュクラフト」って一体どういう意味?
Bushcraft という言葉は「Bush – 森、藪」と「Craft – 技能」の二つの言葉が一つになったものと言ってよいでしょう。
「森での技能」のような意味になります。
「サバイバル術」という言葉を聞くと、何だか粗暴な厳しいイメージを思い浮かべます。
それは英語を話す人の間でも同じようです。
そこで、アウトドアサバイバル術の楽しさを象徴するような言葉、「ブッシュクラフト」が生まれたのかもしれません。
一般的なキャンプとの違いは?
ブッシュクラフトでは、最低限の道具を用います。
道具が少ない分、技能でカバーするのです。
例えば「テント」の代わりに、タープと様々なロープワークを駆使して「シェルター」を作る。
ペグを枯れ枝から、ナイフで削りだして自作する。
キャンプ用コンロを使用せず、焚き火をコントロールする術を覚える。
鍋やコッヘルなどの調理器具も最低限に使用し、それらを用いない調理法で美味しく食べる。
などなど、凄く奥深い「技術の探求」がブッシュクラフトにはあり、それが魅力となっています。
時間に追われず、ゆっくり楽しむ
道具を用いない分、色々なものを「自作」することになります。
当然その分、それぞれの作業に時間がかかります。
テントだったら数十分だけど、ペグ(杭)やポール(支え棒)をナイフや鉈で自作しながら作る「シェルター」の設営には、初めは一時間以上かかることもあるでしょう。
とにかく時間をかけて、自分で作り出していく楽しさがブッシュクラフトにはあります。
自然の中に流れる、ゆったりしたリズムと一体化して、たっぷり時間をかけて、宿を作り、薪を集め、焚き火を操り、ワイルドに調理をする。
自分の力で「生きる術」を実践する際の達成感や満足感も得られます。
あくまでも「趣味」!楽しくて美味しくなければいけません!
竹で焚いた山栗ご飯!
日帰りで手軽にブッシュクラフトを楽しむ事も出来ます。
特に冬などは、「外で寝る」という事に対して「敷居が高いなあ」という人も少なくないと思います。
一日焚き火を楽しみながら、美味しい野外料理を食べて帰るだけでも充分に楽しいです。
食材だって必ずしも現地調達でなくてよいのです。
お米を持っていったり、美味しいステーキ肉を買っていったり。
美味しく、楽しみながら、生きる術を身につける事ができます。
先人の知恵を「仲間」と学ぶ
大地に生きる人々、自然と共に生きてきた人々の知恵は凄いです!
寒い冬だって、焚き火を上手に使い、熱を逃がさないような工夫、技術を用い、快適に過ごしていました。
そんな彼等の様々な知恵を学び、実践してみましょう。
仲間と一緒にブッシュクラフトをすれば、覚える喜び、上手く出来た時の達成感も、更に大きくなります。
緊急時にだってとっても役に立つ趣味なんです!
ブッシュクラフトは、楽しい趣味であると同時に、きちんとした生存術でもあります。
災害時、森や山で孤立してしまった時などにも活躍します。
森から様々なものをもらい、それを使って自分の「生きる」ための道具や要素に変えるのがブッシュクラフトです。
今まで怖い場所だった森が、自分が生きていく「味方」に変わっていく、素敵な趣味なのです。
ブッシュクラフトを始める女性も増えています
最近では多くの女性が、野外でワイルドに遊んでいます。
ブッシュクラフトのワークショップには、多くの女性が参加されています。
キャンプとはまた一味違うので、実はアウトドア経験ゼロの方も始めやすいのです。
シェルターの出来上がりや焚き火の仕方も、男性よりも繊細な感じになるんですよ。
ブッシュクラフトをゼロから始めてみませんか?
ロープワークを初めて学ぶ参加者さんたち
ブッシュクラフトを始めてみませんか?
シェルター(宿)の作り方、それに伴うロープワーク、ナイフの使い方、焚き火の仕方、それを使った調理の仕方まで、一連の技術を一緒に学んでみましょう。
ゼロから始めるブッシュクラフト
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