トラッキングとは同調することである
目の前にある一連の足跡。
それを追っていけば、その先には、その痕跡を残した「主」がいます。
Tracking(トラッキング)、一般的には「追跡術」と訳されます。
ところが古来の狩人達が用いていたトラッキングの技術は、「追う」だけにとどまりません。
痕跡を「きっかけ」として、その「主」に同調すること。
それが彼等にとってのトラッキングでした。
フィジカルな技術に伴う「精神世界」的な部分
トラッキングを体験する人が、よくこんな事を言います。
「目の前に急に○×のイメージが浮かんできた。」
これは、痕跡からストーリーを読み取ろうとする際に、多くの人が体験する現象です。
古来のトラッキングは、痕跡を「追う」だけにはとどまりません。
痕跡を「読む」のです。
地面に残された一連の足跡から、
When ?(いつ?) – 主は「いつ?」ここを通ったのか?
Who ?(誰?どんな奴?) – 痕跡の主は「誰?」なのか、「どんな奴?」なのか
What ?(何?) – 主はここで「何?」をしていたのか
Why ?(何故?) – 主は「何故?」ここにいたのか
Where ?(どこ?) – 主は「何処?」へ向かっていたのか、今「何処?」にいるのか
そんな情報を読み取ります。
それぞれの情報を読み取るには、様々な観点があり、テクニックがあり、プロファイリングという作業も必要になります。
ここまでは、ある意味「テクニカル」な技術を要します。
そして、上記の情報を、目の前の痕跡から読み取っていると、自然に、
How ? (どのように?) – その主は、その場所で「どのように?」感じていたのか、何を感じていたのか?
という部分にアプローチをかける事になります。
それは時に、その動物の姿がイメージとして現れるような形で訪れることもあります。
また、場違いな感情のようなものが、急に襲ってきて、
「もしかしたら、痕跡の主がここで感じていたイメージかもしれない?」
なんて思ったりもします。
これらは全て、痕跡から得られる情報を、パズルのように組み合わせて作った「物語」を想像しているに過ぎないのかもしれません。
ところが古来の人々は、それを「残留意志が我々に与えるイメージ」と言いました。
痕跡から読み取った物語が、もし、その主である動物がとった実際の行動と一致したら・・・それはスピリチャルな体験と呼べるのかもしれません。
今月1月23日、24日に開催の「トラッキング – ネイティブアメリカン(インディアン)古来の『狩』を体感する二日間」、
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