先日のブをッシュクラフトインストラクター講習中に、こんな場面がありました。
タープシェルターの基本形である、さしかけ- Lean to – シェルターの張り方の指導方を皆で練習していました。
一通り終わると、バケツをひっくりかえしたような雨が！！！
傍に屋根付きの野外活動場所がありましたが、そこに移動するだけでもビショビショになりそうなので、皆、出来上がったシェルターで雨宿りをしました。
270×180という小さなシートを使ったものが殆どでしたが、バッチリ機能して、全然濡れずに済みました。
雨が弱まるまで約20分間。
さりげなく過ぎた時間でしたが、ふと、これが森の中や山奥だったら・・・なんて考えました。
もしこのシェルターが無かったら、皆さん本当にビショビショに濡れていました。
気温は20度前後ですが、濡れた身体を冷やし、低体温症に陥り、命を落としてしまうには充分の条件です。
雨具があれば勿論それを防げますが、心のエネルギーの消費度が違います。
雨具を着た身体に直接打ち付ける雨は、何だか過酷な感じで、気持ちが疲れます。
それに対して、この時の皆さんは、なんだかまーったりと、雨とシェルターの出来を楽しんでる余裕さえありました。
もし濡れてしまったら、その場は凌げても、一刻も早く火をおこし、衣服を乾かして、暖をとらないといけなかったかもしれません。
全てがびしょ濡れの状況で火をおこすには、時間と技術が必要になります。
でもとりあえず濡れさえしなければ、今回の状況であれば、体温を保持出来て、恐らくその晩を生き延びる事が出来たと思います。
こんなシンプルなシェルターでも、しっかりと命を守ってくれるんだなあと痛感した出来事でした！
家や建物ってあるのが当たり前ですけど、実は我々皆、それに命を助けられてるって事なんですね。
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