写真を見てみましょう。
こちらでも何度かアップしてる写真です。
色々な足跡がありますが、猫と思われるもの以外ぼかしてあります。
「四本指で爪なし。猫がここに居たんだ。」
という事がわかります。
でも面白いのはここからです。
足跡は二つ一組になっています。
足の大きな方が前足です。
一番最初の組、向かって一番右側の1組と、一番左側の1組とを比べてみましょう。
前足と後ろ足の距離が広がってますね。
イコール速度が落ちたという事なんです。
ここを歩いた猫の心境に、何らかの変化があって、歩を緩めたのです。
そこに気がつくだけでも、無機質だった砂の上の凹みが、「意思」をまとっていくのです。
更に、
「どうしてここで歩く速度が緩まったのか?」
その原因を読み取ろうとしていくと、この猫の残した「意思」に触れていく事になります。
「痕跡を追うのではない。残留した『意思』を追うのだ。」
なんていう先生の言葉が、現実味を帯びておきます。
更によく観察すると、縦に綺麗に並んでいる組と、後ろ足が左右にずれている組があります。
これにもしっかりとした理由があり、その理由を探っていくと、もっと細かく「意思」に触れる事になるでしょう。
この写真からは、足跡を残したこの猫の「意思」を、もっと沢山推測する事が出来ます。
じーっと見つめて、この猫が見ていた世界をつくり出すこと。
例えばこんな風にストーリーを読み取るのです。
<急遽開催決定 トラッキングテクニック>
https://wildandnative.com/main/event/20150214
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