ロープを使いこなそう!
テントなどを用いるキャンプに行くと、意外にロープを使わずに済んでしまいます。
それはそれで便利な事ですが、幾つかロープワークを覚えて、それぞれの結び方の特性を生かした使い方が出来るようになると、野外活動の楽しさが増します。
そしてイザという時にも役にたつかもしれませんよ。
タープシェルターの作り方に絡めてロープワークを覚える
プルージック結びを使いタープシェルターを張るブッシュクラフトインストラクター講習生さん
ロープワークは、それを要する「何か」と絡めて覚えると上達しやすいです。
「この結び方は、○×したいときなどに使います。」
のように、目的が抽象的だとイメージが少し掴みにくい気がします。
そんなわけで、ロープワークを覚えるのにお勧めなのが、タープシェルター作りです。
尾根を張ったり、四隅を自在に固定したりという工程の中、自然に必要なロープワークを覚えていきます。
目的がクリアになれば、ロープの選び方もクリアに!
初めてロープワークを学ぶ参加者さん達
例えばホームセンターへ出掛けて、ロープ売り場を覗いてみると、色々なタイプが売っています。
編み方、太さ、素材など、色んな要素が違いを生みます。
そんな中、ブッシュクラフトや野外活動などで人気があるのが、パラシュートコード(通称パラコ)と呼ばれる紐です。
ブッシュクラフトやキャンプなどで出掛ける際に、自分の行動パターンを考えてみましょう。
自分の全体重をロープに預けたり、高重量のものをぶら下げる、引き上げるなどの作業はありますか?
そういったものがなければ、パラシュートコードは凄くお勧めです。
何故パラシュートコードがお勧めなのか?
パラシュートコードは通販等で簡単に手に入ります
ブッシュクラフトをする上で求められるのは、先ず携帯性かと思います。
細く、柔らかいパラコは、少ないスペースで、相当な長さを携帯できます。
そして結びやすく、緩みにくいですが、いざ解こうと思った時には比較的解きやすいのです。
そして強度も抜群です。
質の良いものであれば、何と一本250キロの耐久性があるのだとか。
そして値段もお手頃です。
約30メートルで、1,000円~1,500円程度で手に入るかと思います。
元々ミリタリー系の活動で使われているものですが、今では色のバリエーションも豊富で、ピンクなどの女性向けの色も出ていますね。
そんなわけでまとめますと、
- 携帯性
- 扱いやすい
- 丈夫
- 安価
そして太さ的にも強度的にも、ブッシュクラフトやキャンプ活動においては充分なのです。
次回のプチ講座では、パラシュートコードの携帯方法一例をご紹介します。
は、女性を含む5名の方がご参加予定です。
まだまだお申し込み受付中です。
記事を書いた人
WILD AND NATIVE 代表 川口 拓
- サバイバル・インストラクター
- 自衛隊危機管理術教官
- 自衛隊サバイバル術教官
- 一般社団法人危機管理リーダー教育協会(CMLE) 代表理事
- CMLE 災害対策インストラクター養成トレーナー
- CMLE ブッシュクラフトインストラクタートレーナー
- 薬日本堂非常勤講師
- 自由大学「地球と遊ぶサバイバル」講師 等など
1971年、世界で定められている地球の日(4月22日)に生まれる。幼少の頃より自然が好きで、渓流で魚を獲り、その場で焚火で焼いて食べたり等、自然に親しみながら子供時代をすごす。
1996年~2004年、カナダやアメリカを何度も訪れ、雪山登山、ロッククライミング、カヌー、カヤック、野外救急法、野外教育法、ネイティブアメリカンの古来の教え、大地と共に生きるサバイバル技術等を学ぶ。
2001年より WILD AND NATIVE を主催、2013年、一般社団法人危機管理リーダー教育協会を設立。現在も自分で学びながら、ネイティブアメリカンの大地と共に生きる術、哲学、アウェアネス(原始の感覚の使い方)、サバイバル技術等を、一般の方々から、現役自衛官、警察官の方々に至るまで、幅広く共有している。
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