古来の「狩」をしなくなった我々が失ってしまったかもしれないもの
痕跡の主へと続く一連の足跡。
古来の狩は、野生動物に気付かれぬよう、至近距離まで忍び寄らなければなりません。
その際「獲物」に「異物」と判断されると、逃げられてしまうのです。
「異物」でなく、あたかも痕跡の主と「同一物」になるべく、「同調 – トラッキング」しなければ、狩は成功しなかったのです。
古来の狩人の同調方法とは「残留意思」を痕跡から読み取り、それを自分の身に纏うというものでした。
獲物を捕るため=生きる為に、命がけで野生動物をトラッキングしていた古来の人々。
更にその獲物を食べることで、それが自分の栄養となり、獲物の魂が自分に宿ると考えていました。
ここでも更なる「同調」が起こります。
獲物の栄養が心と身体、そして魂に宿ります。
そしてその「生きられる」という最も純粋な喜びは「感謝」とも呼ばれました。
古来の狩は、最初から最後まで「トラッキング」という事に他ならなかったのです。
野生動物のような「自然の住人」と「同調」するという事は、彼等と「感覚」を共有するという事です。
他の自然の住人が感じていた事を、人間も自分の事のように感じるという事です。
我々現代人が上手く「自然」と共存できていないとすれば、トラッキングをする必要がなくなってしまったからかもしれません。
目に見えるものへ同調し、目に見えないものを感じ取る
トラッキングは
目に見える痕跡 から 目に見えない残留意思 を読み取るものです。
目に見えるもの=フィジカル と 目に見えないもの=スピリット を繋ぐ行為でもあります。
野生動物は、様々な自然の変化に反応し、行動しています。
太陽の動き、風向き、風が運んでくる香り、水場、雨、地形、他の動物の動き、そしてそれらが創り出すリズム。
いわば大自然のリズムに合わせてダンスを踊るように行動するのです。
大自然のリズム=大自然の「意思」に従って行動しているのです。
痕跡に宿る「残留意思」は、その「大自然の意思」でもあります。
ネイティブアメリカンが「グレートスピリット」と称していたのも、きっとこの「大自然の意思」なのです。
トラッキングを通じて、その大いなる神秘に一緒に触れてみましょう。
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