こんにちは!
あったかくなってきました。
花粉症の方は大変かもしれませんが、外に出たくなる季節ですよね。
そんなわけで皆さん、この春から「ブッシュクラフト」など始めてはいかがでしょうか?
でも先ずどこから手をつけたらいいのか・・・?と思われる方も多いかと思います。
実は色んな始め方があるのです。
そんな「色んな」を説明するにあたり、今日は、今現在刊行されている「ブッシュクラフト」の書籍をご紹介したいと思います。
私の本の紹介は、毎回イヤ言うほどさせて頂いておりますので、今日はわたくし著書以外のものを御紹介させて頂きます。
それぞれ違ったタイプのエキスパートの方が書いてらっしゃる本ですので、同じ「ブッシュクラフト」の本でも、凄く個性があって、新鮮な気持ちで、楽しく読む事ができます。
※今回は、私の知る範囲で、「ブッシュクラフト」というキーワードを題名にしてらっしゃる、または著者の方がブッシュクラフターを名乗ってらっしゃる書、そして更に私が持っていて実際に読ませて頂いたものを紹介させて頂いております。他にも「ブッシュクラフト」という名前を使用していないだけで、多くの研究者さん、山師さん、ハンターさん、自然生活実践者さん、その他沢山の方々が、先代から伝わるその素晴らしい野外生活術を紹介してらっしゃる本が沢山ありますので、是非探してみてください。
以下、新しく出版された順
ブッシュクラフト入門 キャンプでブッシュクラフトを楽しもう!
キャンプで身に付く自然環境での生活スキル
Bushcraft Inc 代表取締役、日本ブッシュクラフト協会代表理事、相馬拓也さん著書。
ブッシュクラフト用品を扱うショップを経営されており、私や、インストラクター仲間さんも沢山お世話になっています。
日本に「ブッシュクラフト」という言葉を逸早く広めた方でもあり、ブッシュクラフトの更なる普及活動に、雑誌寄稿、ラジオ出演など、様々な方法で力を注いでらっしゃいます。
本の感想ですが、とにかく先ず、写真が素敵だし、本全体に漂う雰囲気が楽しそう!
ご本人も「ブッシュクラフトキャンプ」という言葉を使われているように、一般的なキャンプとはちょっと違ったブッシュクラフトギアを、お洒落に使い、キャンプできるブッシュクラフト技術が満載です。
そしてとにかくそのスタイルがカッコイイ!
勿論、自社の製品も紹介されていますが、文脈から、押し付けにならないよう配慮されている感じが伝わってきます。
著者さんのアウトドア経験も豊富で、フィッシングやカヌーその他様々なアウトドアアクティビティも実践されています。
そんな様々な経験とご自身の研究により培われたブッシュクラフトの技術的な部分も分かりやすく解説されています。
「入門」とあるように、比較的はじめての方向けに作られてらっしゃるようですが、既に実践されている方でも充分に楽しめます。
ページによってはQRコードも記載してあり、それをスキャンすると、そのページで説明されている技術が、Youtube上で、動画で見れてしまうという、嬉しいサービス付きです。
また、「ナイフ一本で!」だけにこだわらず、一般的に敷居が高いと思われがちなブッシュクラフトのイメージを払拭してくれるような楽しさが溢れている本です。
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ブッシュクラフトの教科書
写真は私が数年前に購入した英語版ですが、今は翻訳版が出ています。
ブッシュクラフトという言葉が流行る前から実践していた方々が、翻訳を待ち望んでいた本です。
アメリカのアマゾンでは、1800以上のレビューがあるにも関わらず、その評価は、5点満点中4.5!
しかもいまだにベストセラーという、泣く子も黙る名著です。
著者のデイブ・カンタベリーさんは、どっかの映画で見なかったっけ?という感じの風貌で、ワイルドで格好いいです。
パスファインダースクールというサバイバルスクールのオーナー&インストラクターをしており、人気サバイバル番組の監修などもしています。
翻訳されたものはイラストが少し加えられているようですが、洋書特有の、文字中心の本というところが一見とっつきにくいかもしれません。
その代わりその情報量は凄いです!
読んでいてワクワクするという感じよりも、正に技術書といった感じの、正当な真っ向勝負的な本で、著者さんの揺るぎない自信が感じられます。
日本の風土には合わない技術なのでは?と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。
どんな技術からも、凄く重要なエッセンスを抜き出す事が出来ます。
日本で出ている他のブッシュクラフト本が物足りないかも・・・と思ったら是非手にとってみてください。
因みに私は一応英語が読めますので、Advance Bushcraft、Bushcraft First Aid も持ってます。
翻訳版ご購入はコチラからどうぞ。
サバイバル猟師飯: 獲物を山で食べるための技術とレシピ
ブッシュクラフター、荒井祐介さん著書。
本書だけでなく、アウトドア刃物マニュアル著者、また、雑誌Fielder などでもブッシュクラフト関連の記事を寄稿してらっしゃいます。
ハンターとして山に籠る為に「ブッシュクラフト」を実践し、その豊富な経験を通じて、試行錯誤を重ねながら、その技術を発展させてらっしゃる印象を受けます。
ブッシュクラフトをやってみると、焚き火で美味いものを調理して食いたい!という気持ちが必ず出てくるのですが、そんな気持ちを凝縮させたような本です。
自然から得た、栄養満点の野生食材を、どう調理したら美味しく食べられるかというレシピがメインです。
ですが、その調理の方法や、写真から垣間見える野営の方法などを拝見すると、相当な技術を持ってらっしゃる事が伺えます。
本当に豊富な経験をされているのだろうと思わずにはいられません。
ですのでレシピ本ではあるけれども、その他の技術的な事も沢山参考にさせて頂いてます。
紹介されているメニューは、どれも本当に、とーっても美味しそうで、実際相当美味しいと本人も本の中で自信満々に語られています。
「頂いた獲物を、凄く美味しく頂くというのは、その食材に対する最高の敬意でもある。」
そんなメッセージが聞こえてくる本です。
狩猟免許も持ってないし、ちょっと実践できないかも・・・と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
持参した市販の食材を使って、紹介されている「調理法」をやってみるだけでも、充分美味しく食べることができ、楽しめます。
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ブッシュクラフト入門 ~お手軽ブッシュクラフトのすすめ~ Kindle版
大橋正行さん著書、Kindle版のみ販売中です。(写真は合成)
前著に「北欧ナイフ入門」もあります。
「ブッシュクラフト」という言葉が題名に入った本としては、日本初の本です。
読んで一番の衝撃&感動だったのが、
「自然の中で上手に生きるには、先ず自然をよく知ること。」
という、ネイティブな教えを説いてらっしゃるところです。
しかもどの辺がネイティブなのかというと、よく知るべき「自然」というのが、自分が住んでいる場所の、身近 – ネイティブな自然であるべきというところ。
私が学んだトラッカースクール – ネイティブアメリカンの野外技術学校でも、本当に大切にしている教えです。
フィールドが遠いから、ブッシュクラフトが出来ないと思っている方は、是非この本を読んでみてください。
ほんの少しの散歩の合間にも、自然観察というブッシュクラフトが出来る、それを通じて自然を知り、自然を知るからこそ、そこからどんな技術が生まれるべきかを感じ取る事ができる。
そんな、ブッシュクラフトの内面的技術から、フィジカルな技術の解説に徐々にうつっていきます。
Kindle版しか出ていませんが、字も大きくて、文も分かりやすく、スラスラ読めます。
ブッシュクラフトという概念の幅をぐーんと広げてくれる本です。
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色んなブッシュクラフトから色んな人への広がりへ
今回は以上四名の専門家さん著書の本を勝手に御紹介させて頂きました。
それぞれ皆さん持ってらっしゃるイメージや、伝え方が異なっていて、技術のフォームも違い、凄く勉強になりますし、刺激も受けます。
そして色々な方が「ブッシュクラフト」の素晴らしさを、様々な方法や手段で広げる事で、それこそ幅広い層の方々にブッシュクラフトが伝わっていくのだと思います。
そして共通するのは、「自然と人間との繋がり」という、とってもシンプルなメッセージ。
そして本当に「楽しく遊ぶ!」という事。
「ブッシュクラフト」を伝える人がもっと沢山増えれば、もっと多くの人が遊び人になって、ネイティブアメリカンの言葉にある、
大いなる素晴らしき怠け
を満喫する人がどんどん増えていきます。
これからもブッシュクラフト本が沢山増えて、良い意味で、大いなる怠け者が増殖していきますように。
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